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賴岳寺三十六世 岸田栽華


七堂の伽藍整う
 本年三月三十日、無事禅堂復元工事が完了致しました。
 以前より「賴岳寺だより」に縷々申し述べて参りました様に、賴岳寺は初代高島藩主諏訪頼水公により三百八十七年前に創建されましたが、安政六年と明治三十四年の火災により二度全焼致しました。
 この度、百十七年の時を経て七堂の伽藍が整い、創建当時の全容が復元された事は、檀信徒各位の熱情と時節因縁の結集であります。
禅堂の本尊様は弥勒菩薩
 禅堂のご本尊様は普通「文殊菩薩」ですが、この禅堂の活用目的は「世界平和」と「人々の安寧」でありますので、お釈迦様が亡くなられて五十六億七千万年後にこの世界に如来(仏)となって出現される弥勒菩薩といたしました。
 この禅堂で修行される方々は、どうやって人々を救おうかと日夜修行に励むのです。自分は悟らなくとも人々を先に悟りの世界へ導くための道を模索し続けます。
 「この身すなわち仏なり、当所すなわち蓮華国」を信じて、弥勒菩薩のように修行を続けて行けば必ず「世界平和」と「人々の安寧」を完成することが出来ると確信致します。
四弘誓願(しぐせいがん)
 仏教徒の願いは四つの誓願にあります。
衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
(命あるものは限りないけれど、誓って救わんことを願う。)
煩悩無尽誓願断(ぼんのうむじんせいがんだん)
(煩悩は尽きることがないけれど、誓って断たんことを願う。)
法門無量誓願学(ほうもんむりょうせいがんがく)
(学ぶべき教えは沢山あるけれど、誓って学ばんことを願う。)
仏道無上誓願成(ぶつどうむじょうせいがんじょう)
(悟りの道はこの上ないけれど、誓って成し遂げんことを願う。)
坐禅の作法を説く『坐禅儀』という書物に「修行をしようとする者は、まず誓って人々を救おうという誓願を持って行うべきで、自分だけの悟りや解脱を願うべきではない。」とはっきり説かれています。
この禅堂から多くの菩薩(自利・利他を求める修行者)が輩出されることを願ってやみません。