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賴岳寺三十六世 岸田栽華

 正正の旗・堂堂の陣
 
孫子の兵法書で有名な孫武は「正正の旗、堂堂たる陣営の軍隊と戦ってはいけない」と唱えている。
 目標が明確で、組織の陣営が整っている国とは戦えない、正々堂々とした会社、家庭、人格者には邪気·邪鬼も手を出せないと。
 この度「フラッグポール」が寄進されました。昔の言葉で言うと「旗竿」です。大法要や法戦式と言う儀式の時に「吹き流し・国旗・仏旗」を掲揚し、内外にその儀式を顕現します。
 正正とたなびく旗と、堂堂と振る舞う配役僧侶の進退をご覧 下さい。

 威儀即仏法・作法是宗旨
 
曹洞宗の宗風は、威儀を整え、作法に遵って生活を営む事にあります。朝起きたら「おはようございます」。仏壇に向かっては背筋を伸ばして鐘二つ鳴らし、お線香を一本まっすぐに立て、合掌礼拝、終わって鐘一つ鳴らす。何も難しいことではありません。
 人間が人間になる為の拠り所が「威儀」と「作法」です。年少の時から日常生活の全てに、人間としての威儀と作法を身に付けると悪いことが出来なくなる、それを「戒」と言うと道元禅師は言っています。

  命を頂戴します
 
奈良時代の僧侶行基は、「山鳥のほろほろと鳴く声聞けば 父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ」と歌いました。
 草木動物人間、皆その身体の役割を終えると土に帰ります。土に帰って復、草木動物人間の養分となって、花になり野菜になり、山鳥になり家畜となって人間の口に入ります。
 行基は現代の様な科学知識はなかったかもしれませんが、命の循環を実相として実感していたのでしょう。
 現在私たちは、物を頂くときに手を合わせて「いただきます」と無意識に唱えますが、ご先祖の体や動植物の命を頂いていることを思う人はあまりいません。命の移し替えと心して頂戴したいものです。