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賴岳寺三十六世 岸田栽華

 来る五月十日(木)は当山の恒期花まつり大般若会です。
三月末日には禅堂が竣工しますので、併せて禅堂落慶式を修行いたします。
 明治三十四年三月一日に全伽藍が焼失して以来、本堂・庫裡・山門・鐘楼・開山堂・位牌堂等が檀信徒の協力のもと復興されてきましたが、最後に残された禅堂がこの度竣工いたします。
 百十七年の時を経て七堂伽藍の復興が完成する運びとなったこの時節因縁を、檀信徒の皆様と共にお喜び申し上げます。
 「善根山上一塵をも積むべし」という言葉がありますが、禅堂復興のご寄進をしていただいた皆様の貢献功徳は賴岳寺の歴史に刻み、永く顕彰いたします。
 賴岳寺の山号は「少林山」と言います。禅宗の初祖達磨大師は、インドから中国に来て九年間、少林寺という所で坐禅をしていましたので、坐禅を専らにする山ということでこの名が付けられたのだと思います。
 現代、達磨大師は「だるまさん」と呼ばれて親しまれています。お正月には「どんど焼き」で火だるまにされたり、だるま落としという遊びでは叩かれたり、選挙の時には目を入れられたり、ウイスキーの名前にまでなったり、達磨さんはどんなことをされてもいつも黙って全てを受け入れます。
 その達磨の教えである禅を一言で言うと「過ぎたことは気にしない、これから起こることも気にしない、今を充実して生きる教え」と言えます。
 禅堂が完成いたしますと、禅の教えを実参実究する根本道場として広く開放し、世の為人の為に役立てたいと考えていますので、なお一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。